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徒然なるままに

ハガレン・アームストロングが大好きな管理人がのらりくらり。 初めてのにゃんこ日記もあり。 ★拍手レスもこちら★

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お久しぶりです。
相変わらずあわただしい日々を送っております。

疲弊し過ぎてあまりにも原稿や好きな事ができないので。
早めに寝て4時に起きて7時まで原稿や好きな事をしてまーす。

その名も「早朝原稿の会ww
略してあさげんww

一番寝るべき時間帯に寝ているので
会社では12時間以上働いても全然眠くならん。
すげーいいです。

そんなあさげんのおかげで
なんとかハボロイ小説の続きです。
まだ全然エロはありません(笑)
まだまだ未熟な文章ですが、暇つぶしにでもどうぞ。




【君を想って海をゆく】②

式典会場に響き渡る長々とした言葉の羅列に、ロイは密やかにその整った顔を歪ませる。権力の誇示やプライドを満足させたいだけの身のない式典に出席するくらいなら、あの書類の山に埋もれていた方が幾分かマシだ。いやむしろ、昼寝に最適じゃないかとロイは晴れ渡る青空を愛おしそうに見上げた。おべっかを並べ立てた声に名を呼ばれ、渋々と立ち上がる。歩き出した次の瞬間にはいつもの笑顔を貼りつけて、壇上へと向かう。マイクの前に立ち、ひとつ深呼吸して眼を閉じる。ゆっくりと瞼をあげ、ふと見渡した先に先程ぶつかった長身の金髪碧眼の青年を捉えた。それに呼応するように、ハボックも壇上に佇むロイに視線を合わせる。
「…綺麗な…吸い込まれそうな瞳だ…」
音もなく、ただ唇に滑らせて。一瞬とも永遠ともいえない時間、囚われたように見つめ合う。何故気になるのか、心に湧きあがってくる不可思議な感情に答えを出せず、二人はひっそりと無意識に互いを己の奥に刻み込んでいった。


「お疲れ様でした、大佐。本日中に必要な書類はこれで最後です」
にっこりと微笑を浮かべる氷の女王からやっと解放され、ロイはぐったりと仕事机にうつ伏せる。日々の業務に加え、先日起きた要人暗殺テロ事件の対応に追われた結果、いつも以上の殺人的スケジュールをこなすはめになった。しかも、事件に巻き込まれた要人は以前出席した式典にも来賓として招かれており、ロイの中にかすかな懸念を残した。すっかり凝り固まってしまった体をほぐす為に、ロイはぐっと背筋を伸ばす。気分転換に今日はゆっくり散策でもしようか思いめぐらしながら、早々に帰り支度を始めた。
昼間は多くの客などでにぎわう市街地も、すっかり夜の帳におおわれて、穏やかな静寂が優しく人々を包み込む。ゆったりとした心地よい空気に思わずロイの顔も綻ぶ。ゆるりと視線を流していると、道の向こう側に上背のあるしなやかな筋肉をおびた金髪の青年が歩いていた。
「…あれは」
以前式典会場でぶつかった青年だと気付くと、ロイはなんとなしにハボックの姿を追う。ハボックはゆったりした足取りで片腕に荷物を抱え、時折美味そうに煙草を燻らせていた。通りの角にある古びた店に差し掛かった時、その店の前で体を丸めていた少し年老いた犬がゆったりと体を起こし、ハボックのすらっとした長い脚にまとわりついてきた。ハボックは一度じゃれついてくる犬の頭をわしゃわしゃとかきまわすと、荷物を抱えたまましゃがみこみ犬に視線を合わせる。それを待ってたかのように、嬉しそうにハボックの顔を遠慮なく舐めまわしてくる犬に制止する言葉をかけながらも好きなようにさせていた。その穏やかで優しい情景に、ロイの心も自然とゆるやかに解れていく。
暫くロイがなだらかな時間に身を寄せていると、背中を丸め左頬に火傷のような痕のある男がハボックに近づいてきた。ハボックはひと際強く犬の頭を撫でると、すくっと立ちあがりその男を見下ろす。その瞬間、すうっと笑みが消え、キラキラと涼やかだった海色の瞳が先の見えない闇を纏う深海の冷たい色に変わる。温度を感じられない硬質なガラス細工のようなハボックの表情に、ロイは思わずふるりとその細い体を震わせる。二人は2、3言葉を交わすと、別々の方向へ歩き出した。さらに明るい街灯が火傷のような痕のある男の顔をはっきりと浮かび上がらせる。ロイはその男をどこかで見たような気がしたが、ここ数日の激務で疲弊しきった頭では思い起こせず、どこか心にひっかかりを覚えながら二人が消えた闇を見つめていたのだった。


【全力で続く】

拍手[3回]

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お久しぶりですー
仕事が忙しくて楽しくてなかなか創作が出来なくてヤバイ。

とりあえず、ハガレンのハボロイで長編を思いつきまして。
これ漫画で描くのは大変なので文字書きでもしようかと。
相棒以来に小説書くので、だいぶ拙いですが
毎日書き続けていたら、ちりも積もれば山となるでいい感じに一冊にまとめれたらいいなーと。

夏コミ受かったしね、銀魂だけど^q^


初めて書くハガレン小説なのでどうか温い目で見守って頂けると嬉しいです。
途中R18入るので、苦手な人はスルーでお願いします。
恥ずかしいしね。


因みにハボロイ書き始めますが、
一番好きなのは少佐×大佐れす(☼ Д ☼) クワッッ!!!




ハボロイ小説(テロリストハボと大佐のお話)

*君を想って海をゆく*

湿ったカビ臭い空気に硝煙と血が入り混じる。光の閉ざされた地下深くの暗闇が俺の居場所。物心ついた時には、この薄暗い空間で銃器を常備している大人たちに囲まれていた。彼らは寡黙で怒るととても怖かったが、曲がった事が大嫌いで情に厚く、子どもの俺には優しかった。特に組織のリーダーであったおやっさんが俺を大事にしてくれて、生き抜いていく術をすべて彼の下で学んだ。彼らがレジスタンス、いわゆるテロ活動を行っていると知ったのはだいぶ後だった。それでも俺は彼らが大好きだった。おやっさんや子供のころから優しくしてくれた人達はほとんど帰らぬ人となってしまったが、この組織から抜けたいとは一度も思わなった。あの人に会うまでは。


東方司令部・執務室。
「大佐、これが明日の式典のスケジュールです」
凛とした声が発した言葉に、ロイは思わず綺麗な眉を顰めた。
「…どうしても出席しないといけないのかね、中尉」
「どうしても、です」
有無を言わさない鋭い眼差しで念を押され、深々と椅子に体を預けながらロイはため息をこぼした。ただでさえ日々仕事が山積みで、いつ起こると分からないテロに奔走し、気が付いたら机は書類まみれになっている。自分の功績や見栄を張りたいだけのプライドばかりの、脳無し爺どもがふんぞりかえっている式典になど出席したら、さらに書類がうず高く積まれるのは目に見えてる。ロイは全てを燃やしてしまいたい気持ちを必死に押さえて、諦めたようにホークアイが持ってきたスケジュールに目を通した。

「軍関係の集まりにしては、だいぶ警備が甘いんだな」
ハボックは式典会場を一瞥すると、くしゃっと煙草の箱を握りしめ深い海色に染められた軍服のポケットにしまった。その方がこっちには都合がイイんだけどねと呟くと、会場の後ろへと足を運んだ。今日は次の作戦のターゲットとなる人物がこの式典に参加するという事で偵察にきていたのだった。ダルそうに歩きながらもうすぐ会場奥の壁が視界に入った時、ふわっと良い香りがハボックの鼻をかすめた。
「うわっ!」
「っ!!」
ハボックは条件反射で後方に倒れそうになる細身の体を受け止める。その瞬間、つい今しがた嗅いだ魅力的でかぐわしい香りが再びハボックの肌を撫でる。思わず香りの持ち主を見下ろすと、艶やかな黒髪に、透き通るような雪肌、そして印象的な墨染の瞳がハボックを見つめていた。その凛とした輝きに目を奪われていると、ロイはすっと目元を染めて顔を逸らした。
「…!!すみません!大丈夫ですか?俺、ボーッとしてて…」
ハボックの言葉に抱きこむように支えられたことに気付いたロイはさらに身を固くし、パッと跳ねるように体を離した。そんなロイの様子に呆気にとられ、所在なさげに腕を彷徨わせるハボックに少し気まずそうにロイが口を開く。
「こちらこそすまなかったな」
上目遣いで仄かに顔を綻ばせたその表情に、ハボックは無意識のうちに息を呑みこんだ。そのまま暫く見つめあっていたが、ロイの背中から静かにホークアイの呼び声が響く。
「大佐、こんなところにおられたのですか。護衛も付けずに勝手に一人で行動されては困ります」
目尻を吊りあげながら次々と告げられる非難じみた言葉に、ロイはぐっと押し黙る。まるで親に叱られる幼い子供のようなロイにハボックは笑みを浮かべると、二人に別れを告げ目的地へ向かった。全然軍人っぽくなかったなあ、線も細いし…でも意志の強い綺麗な瞳をしていた。ハボックは若くして高い地位を得た「大佐」と呼ばれていたロイを思い浮かべながら、壁に背中を預けてその海色の瞳を閉じた。

*****続く

拍手[10回]

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